アナーキー・イン・ザ・夕景

淀川の河川敷雨上がり土手の上
疲れたパンク野郎が金属バット片手に肩落としてる
肩落としてる(二回云ウ)

日の丸は血の丸
江戸弁でしのまる
俺のにきびはいつのまにやら吹き出物にすりかわり

この忌まわしい赤いデキモノを
ひとつひとつ安全ピンで
サーチアンドデストロイすることも
サーチアンドデストロイも疲れた

野球少年たちはとても元気であるよなぁ
ワンカップ大関をパンクこわぁっ!と開ける
蓋を開ける口からせまる
腑にがぶりよる大関
げに小春日ののどけき
腰掛けた石段の水気パンツに染み入る

快と不快ががっぷりよつで
プラスマイナスゼロなんだって
一人アリバイ的に笑う
風にアルカイックに笑う

あきらめる日がくるなんて考えもしなかった
今ひとり夕暮れのかそけさにくずおれる
俺はなにを壊した? 理想はクソになった

通りかかるゴージャスな服着たミニチュアダックス
破滅的なルックスのおばはんの前を行く
不自然なほど前ばかり見て

反射的に立ち上がり風切る金属バット
飛び散るおばはんのノーミソを旨そうに喰らうダックス

ゲラゲラと高笑いのパンク

そんな様を夢想しながら
ワンカップがついに空になる
透き通った底が顔を出す

わざと破いたパンツのファッションの隙間から
やぶ蚊が忍び込んだら出血大サービス!
おー間抜けなダンス!体よじるパンク!

急速に退いて腰の引けたる大関
ニンゲンは考えるアホであると独白

暮れなずむ町の陰を背負って
真っ赤に染まり歩いていく
どこへいくやらパンク
求人情報誌小脇に

あきらめる日がくるなんて考えもしなかった
今ひとり夕暮れのかそけさにくずおれる
俺はなにを壊した? 理想はクソになった

イカツイ顔したお日さんが
ラバーソールを溶かしだし
沈むパンクの目になみだ
沈むパンクの目になみだ

歌詞『アナーキー・イン・ザ・夕景』のこと

幼年期の終わり。