窓を開けよう

朝を吸い込み 闇を吐き出す 空を開いて 音に耳をすませば
宇宙に浮かび 僕らはまわるよ

ほうき星のロビングッドフェロウから
チョコレットをひとかけらもらうよ

一方的な愛は 立方体から出られない
大切なのは時間 次元の影の謎の裏の奥へ

窓を開けよう 窓を開けよう

はらっぱの中 円盤おろして チョコを食べよう
石ころになってみてもいいね

まぶたを閉じて 夜をつくろう 僕らそれぞれの夜の話をしよう

甘い時間にとけいって 誰の講釈も通じない
呼吸と鼓動の波のその繰り返しに気がついたんだ

そんで粒子になって 空気のなかへとびだした
方向のない時間 その膨張の霧のなかへ続く

窓を開けよう 窓を開けよう
窓をあけよう 窓をあけよう

ある夜の話、誰かが文明の注射針を地球に突き刺した
ナイル川、揚子江、インダス川、チグリスユーフラテス
脈々と流れる血管に、もう消すに苦労する注射痕

夜空の布に待ち針で止められた泣き顔のお月様は
ああ見えて回転しているんだという
宇宙は生まれた瞬間からぶっとんでいて
僕にはおおよそはかりしれない壮大な音楽なんだろう

僕らも生まれた瞬間から宇宙にのっかていて
さながらぶっとばされている

動いているものと同じ速度でこちらも動いていると
動いていることに気がつけない

道端の石をぼーっと眺めていると退屈だけれど
石の意識は一心不乱であの感じがきっと、ばっちりストーンドってやつだ

夜空の布に待ち針で止められた泣き顔のお月様は
ああ見えて回転しているんだという

まるで二次元みたいな夜空で
ときどきあの子のスカートみたいに揺れるお月様は
こんな言葉をさらさらと降らしてくる

星と泥、ゴム風船、セルロイドクリチック。
物質の将来、思い出のラリィシモンへ、先駆者、宇宙の市民、ジュールラフォルグへ。
『稲垣足穂/物質の将来』

こんばんは。こんばんは。こんばんは。マダム・ムーンシャイン。
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亀の背中で 僕らは踊る
亀が揺れると 僕らも揺れる
ただそれだけで 僕らは迷い
ただそれだけで 僕らは笑う

歌詞『 窓を開けよう』のこと

ギターの花ちゃんが2コードのリフを作ってきて、その宇宙みたいな開いたイメージをそのまま書きました。 ついつい登場させてしまいましたコメットタルホ。「われわれは三日月に腰掛けて煙草を吸っているものの味方だ」