紅茶を淹れましょう。もしくは首を吊るならばこないだの木で

そういえば最近野良猫をみかけない
べったりとした暗い路地を歩いてみても

それは僕がいつも酔っぱらっているからかもしれないし
なにかよくないことが起きる前触れかもしんない

空はたまに夏色を反射してみせて
少しくらい僕の心を撫でてくれたりするんだけれど
今年の春は一度も霧雨に吹かれていないのだ
ここんとこずっと隣に居座ってる影君は誰


根拠はなくていつものことで 勘違いだといいんだけれど
なんでもないとこでけつまづいてよくなくなるのはよくあることで


死にかけて笑う
死にかけて笑う
重要な喪失だ
死にかけて笑う


下ばっかりみて歩いてる僕は青空に縁がない
小銭も拾わないし野良猫はいないし

それは僕がいつも酔っぱらっているからかもしれないし
だからといって果たしてそれは大事なことなのかしら


ほらまた間に合わないの
足下の影はまた後ろに長くのびていくし
人生プランなんてのはものものしくて
PHP新書にでもまかせておきたいんだよね


見落とした春は見落としたままで気にしないでいたいよね
そんな風にして僕はいったい誰に話しかけてんの?


本当はなくて知ってることで 埋めてすごしていくんだけれど
いったりきたりの道はまっすぐで 首を吊るならばこないだの木で


死にかけて笑う
死にかけて笑う
重要なことなのさ
死にかけて笑う


時間が決して戻らないのであれば
こないだの木はもう枯れてしまえばいいのに

こちらの都合で木には申し訳ないけれど
そうか申し訳ないから僕の記憶からあの木を枯らしてしまうとしよう
希死念慮に緩慢な水やりを続けているならば
その水を火にかけて僕は紅茶でも淹れることにしよう


生きるということは狂気的だなぁ 死ぬことに比べると
生きるということは興奮するよなぁ 死ぬことと同じくらいに
生きるということは狂気的だなぁ 死ぬことに比べると
生きるということは興奮するよなぁ 死ぬことと同じくらいに

歌詞『紅茶を淹れましょう。もしくは首を吊るならばこないだの木で』のこと

自殺をするときは公園の木で首を吊るのがいちばん低コストなのだそうで。 一時期そんなことばっかり考えてたんですが、まぁ、やめようと思ったんです。 できなかったから。 天気がおかしいといっては憂鬱になって、野良猫がいないといっては不安になって、 勝手な『嫌な予感』がグリグリまわりだしてたなぁ。