あめふり

雨の中 自転車をこいで 楽しいことだけ考えた
遠くの土地での紛争や
憂鬱にやられて死んでいく人のことなんて忘れたいよ

それでもしつこくこの雨はめぐり変わる命を降りつける
この雨粒はどこの国からやってきてやがて河に注ぐのか
海に往き 波になるのか
君の作る夕餉の湯気が香ってくるよ
生きるための炎も雨にまぜこぜ


金のなさいかんともしがたく 楽しいことだけ考えた
豆腐の味噌汁差し出して「具はおとうふ」と君が笑った
絹ごしだよね? つるりと言ったもの

幸福を公言するのはさもしいことだと嗤われる
雨粒に萌ゆる米粒を食ってはこぼれる涙粒は
ビンボ臭いと おう。にんげんだもの

君のつくる呼気と僕のつくる呼気と
キスの音と雨音も全部まぜこぜ

いつか君と僕が死ぬときがきたら
火葬場の煙突をまぜこぜに抜けて
いろんな場所に降り注ぎましょうよ
いろんな場所に花と咲こう

歌詞『あめふり』のこと

生活と命の循環の歌。 いつだったか道端で歌っていると女子高生がノリノリで聴いてくれていた。 「ビンボ臭いと」のところで吹き出して言ってしまった。 ちょっと待って!俺の歌は笑ってからがよりいっそう深く染みるんやで! と思ったものでした。