日記ノ28

あかんあかん。

びっくりするくらい天才的な名曲を作らないともう花ちゃん(という親友のギタリスト)に会えないし話すこともできないんじゃなかろうか、果ては誰とも会えなくなるんじゃなかろうか、という気持ちでいたみたい。そらまぁ最終的にそうなのかもしれんが深刻になりすぎていたなぁと思う。「自分は天才じゃないからダメだ」みたいなところで挫けるのってアホですやん。

 

だけど、記憶の中で練りあがってる音、これが表に出せんかったらやってる意味ないよなぁ、やってないのと同じやなぁと思って情けなくなって逃げたくなる。逃げるついでに理屈の本を読みまくる。本には他人の問いや答えが書いてあるから。他人他人。もっかい自分が好きな音、ノリ、そんなもんを確認する。情けない気持ちになる。ピタリとくるもんがないからやってるんだ。ギターを弾く。やっと初歩の初歩みたいなことがわかってきた。わかってくると、気持ちがええというだけでやっていくには今までボーカルしかまともに聴いてなかったという自分の頼りなさに絶望的な気持ちになる。今更遅いよなぁという言い訳が膜をはる。しんどいから休もうとするけど膜の中にいるのは苦しい。手に持ってるのは原始人が持ってたような石。膜がなかなか切れへん。

 

猿はイライラする。何べんも切りつける。切れへん。ベトベトになった石をみて途方にくれる。記憶の中に音は鳴ってる。石を放り投げても鳴ってる。また拾いに行く。ちょっと、研いでみる。あ。

分厚い膜に少し傷が入った。何べんも放ってその度に拾いにいく。そのうち放ってから拾いに行く距離は、いつのまにか近くなってた。いつか石と一緒に気持ちいい夢をみるということもできるかもしれない。そうしたら。

投稿者: 市村マサミ

大阪や京都でギターを弾いて歌をうたっています。フォーク、エログロ、くすくすわらい。

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