日記ノ9

この、この楽しい満開の花は、散るんだって。

歩幅はやがてずれて、道は別れていくんだって。

歌は流れて、声は消えるんだって。

それでも僕の鼓膜にとどいた君の声は、僕の目の前で膨らんで僕に突き刺さった君の歌は、僕の心の中にしっかりと息づいている。

それを僕がまた、歌うこともできる。

この道の先をいけば、先にいったはずの君が足をくじいて泣いていたりするのかもしれない。

そしたら僕が君の歌を歌ってあげよう。そしてまた、一緒に笑おう。

 

花は、また 咲くんだって。

 

日記ノ8

2週に1度の病院。鍼をしてもらってやたらとすっきりしていることに毎度ながら驚く。漢方数種を処方されて薬局に行く。この待ち時間が1時間はあるので死ぬような気持ちがするわ。
処方箋を渡してから外出。飯を求めて徘徊。徘徊といってもiPhoneに入れてあるGoogleMapで「ラーメン」って入れて出てきたところを食べログで
再検索してオーケーを出すだけ。欲が収まらないよな。今日はこれを食ったよ!と言いたい欲が僕を忘れないでと泣いている。
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ラーメン食て、歩いてたら桜。桜見つけた。桜の公園の向かいに酒屋。なんやあつらえむきや。
山頭火のパロディ句を詠んで一人花見を。一人花見というのは嘘。どこかに他人の目を気にしている。すべてがSNS用の記憶みたいな。

よい道でどちらも桜で前は酒屋で

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鳩が飯欲しそう寄ってきよる。
見てないよというような顔をして横目で見てくるのがなおムカつく。
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これがカラスならやってもよいのだが、私は鳩が好きではないのでやる気にならない。なんだったら酒を与えて酔うているところを見てやろうかという差別的虐待の心までわいてくるのである。
そういう心が私にはあるよなぁ、と確認しつつ正宗の菊を吸う。なんてな馬鹿なことを書いていたらとても可愛らしい外人の子が笑いながら走ってきて平和をすべて追い払ってくれた。アメリカはつよい。
というのも修辞。言葉のアヤ。
ただ少年は笑いながら走ってきただけだ。鳩は飛んだ。
追い払ってくれたというのは私の願望に基づいた妄念。
もうねんれな。なんつうような脱線こそがキミ、人生の醍醐味じゃよ。
妄念の深さこそが自由の可能性じゃよ。
妄念と折り合いをつけようなんて思わないことだ。
すっかり酔うてしまった。
薬局で薬をもらい駅への道。
 マリオたちがカートに乗って走り去っていく。
神のいないお祭り。ええじゃないか。ええじゃないか。
死にたくなる春。錯乱の昼。